テーマ:物語

覚悟の悪用

 かつでユーラシア大陸の東端に存在した島国。そこは度重なる地震と四方の海から次々に押し寄せた巨大な津波により海中に沈んだとされている。  歴史学の電子記録によると、その国は大国と戦争になり、敗戦が目先に迫ったころ、相手国の戦闘員が上陸すると、女性はすべからく凌辱され、家族が皆殺しにされる。身を捨てて守れとの命令に、年若い兵隊が戦闘機こ…
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ある国の秘密

 ある国の政府には省庁を横断し、公にはされていない秘密の機関がある。この国の最大の課題のひとつは超高齢化社会である。これから先しばらくの間は、高度経済成長の時代に、長年にわたり掛け金を蓄積し、自らの年金で暮らせる老人が増加する。だがその先は低成長さらに停滞からマイナスへの時代と進み、蓄積のない、貧乏な老人が増大するばかりになると見込まれ…
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荒海そして津波

 さっきっまで静かで美しかった海原。にわかに空が曇る。風がしだいに強くなる。沖から寄せる波が大きくなり、見る間に荒海と化していく。  やがて、とてつもなく高い波がやってくる。小舟を飲み込み、堤防沿いの道を走る車に襲いかかる。やがて民家を流し去る。  こんな夢を繰り返しみる。これは何かの暗示なのか。……
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会話の論理性

 人の会話は必ずしも論理的ではない。不合理で理屈に合わないが何となく言おうとしていることは伝わる。理解が正しいか間違っているか、それはお互いさまで、心許せる間柄では問題ではない。人はみんな、そうして仲良く生きている。  こんな文章にすると意味がよく通じるか、表現が的確か、なんて採点の対象になる。ここに学校のテストで人が評価され、ランク…
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亡き人の夢

 亡くなった人が夢の中に出てくる。これって少し違う。出てくる人は、その人の死に接した、その多くは親族で、生前の関わりが深く、葬式に加わった。このような場合に限られる。つまり、はっきりと記憶が脳に刻まれている人だけ。頭に浮かぶのは思い出で、ぼんやりはしていても眠ってはいない時。だから夢ではない。  ただ、人の記憶はあっても、出会っている…
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